どのような人がサ責に向いているか
どれだけやりがいがある仕事であっても適性がなければ続けていくことはできません。サ責に転職する前に、自分に向いているかどうかを確認するのも大切なことです。サ責に向いているタイプ・不向きなタイプを具体的に紹介するので、ひとつずつ照らし合わせてみてください。
リーダーシップがあり主婦力が高い人
ヘルパーの中には介護職の経験が長いベテランの人も多く、年上である場合も少なくありません。ベテランのヘルパーの意見を聞くことは大切ですが、聞いてばかりいてはヘルパーをまとめ上げることはできません。経験年数や年齢の差に臆せずに、いうべきことをしっかりと伝えられるリーダーシップが発揮できる人に向いています。
また、介護の仕事は家事の延長のような業務が多いため、周りの様子を素早く察知して適切に対処することが求められます。そのため、家事や育児に関する高いスキル、つまり主婦力を持っている人に向いているといえるでしょう。
1人仕事が向いている人
介護の仕事は通常、チームで行います。ですが、前頁で紹介した通り訪問介護は1人で利用者の自宅を訪問し必要な介護を行います。それを手配するサ責も利用者や家族、ケアマネジャーなどと連携をとりながらとはいえ、1人で行動することが多いため、1人仕事が得意な人に向いています。
覚えることが苦手な人には不向き
サ責は覚えることがたくさんあります。事業所で働いているヘルパーたちの顔や名前、利用者の顔や名前、利用している介護の内容など覚えなくてはならないことがたくさんあるため、暗記が苦手な人には難しいかもしれません。いちいちメモをとりながら仕事をしていると手間もかかってしまいますし、時間も無駄になってしまいます。
愚痴を聞くのが苦手な人
サ責は利用者の様子や変化をヘルパーから報告を受け、その内容をもとにして内容を変更するかどうかを決めていきます。そのため、ヘルパーの報告をしっかり聞くことも仕事のひとつですが、その際に、報告だけではなく愚痴も一緒にいってくるヘルパーも少なくありません。
愚痴の内容は様々ですが、「買い物の指定が細かい」などのように小さな愚痴がほとんどなですので、なぜ悩んでいるのか理解できない場合もあるかもしれません。ですが、ヘルパーは愚痴を話すことでストレスを発散し、気持ちを入れ替えて次の訪問先に向かっています。ここでサ責が「愚痴をいわないでください」と伝えたらどうなるでしょうか。次の訪問先できちんとした介護を提供できなくなるかもしれません。ヘルパーが前向きな気持ちで訪問先に向かえるようにフォローするのもサ責の重要な仕事です。「くだらないことで愚痴らないでほしい」と思う人は、サ責に向いていません。
介護業界でキャリアアップしよう
サ責とはどのような仕事なのか、具体的に見ていきましょう。訪問介護計画書の作成などの事務作業がメインだと思われやすいですが、ヘルパーの代わりに現場に出ることもあるため、介護職としての技術や知識は必要です。